気配りと言葉使い

接客業には無くてはならないものである。
しかし、正しい日本語が、きちんと使えない自分には
結構な試練であったりして・・・。
なので、取り敢えずは気配りを優先させるのであるが。
大型チェーン店の様なマニュアルがある訳でも無い。
どんなサービスが喜ばれるのかなんてのは、
ある程度は自己判断。
そして、仕事の能率を上手くあげるのも自己判断。
完璧にやり通すのは至難の技。
まして、洗い物しながらなんて、無茶。
状況を把握するのは自分だけでは無理。
なので、ホール担当者に状況を説明してもらったりする。
別に、本人達にしてみればサボったりしているつもりでは無い。
だが、聞いて、様子を見に行くと、明らかに空いた皿やグラスが
どっさりテーブルの上で放置されていたりする。
多分、あまり頻繁に客席に行くのは客に疎まれると
そういう判断の上なのかも知れないが。
しかし、身近な距離のテーブルは良いけれど、
少し離れて、目の届かない席なんかは、
こまめにチェックすべきだし、「すいませーん」
なんて、呼ばれたり、叫ばれる前に、伺い立てに行くべきだと。
いっつも、客が帰ったあとの片付けをしに行くと
「これ、いつから空いてたの?」という食器が多かったりする。
早めにさがっていれば、後片付けは非常に楽なのに。
忙しい時、入れ替えで客を入れる時は、特に。
でも、あまり偉そうな指示も出したくない訳で・・・。
別に、誰の上司でも無い訳だから。
だけど、それをしているのと、していないのでは、
仕事の処理率が変わるし、注文のタイミングも格段に変わる。
追加注文は大事な事だし・・・。
などと、一人で、あれこれ考えて悩んだり・・・。
そんな事は、途方も無い事なのだと解ってはいるのだが。
客と仲良くなって、喋くり、一緒に座り込んで飲食するのが
良い接客と勘違いしている輩もいる。
それは、ちとイタダケナイので、今日はさり気なく注意した。
仲良くなるのは良いけれど、客と同位置、同視点に居るのは間違え。
一歩引いたところにいなさいよ、なんて偉そうに言ってみた。
こんな小言を言うのは、正直嫌なんだけどなぁ。
言わないと解ってもらえない。
言わないと、解らないのかよっ?!と泣きたくなる。
新しく入ったバイトの子には「自分がされて、気持ち良い
接客を心がけて下さい。大げさに言えばホテルマン並に。」
そんな事を言って見たものの、自分も駄目じゃんなんて思う。
バカに丁寧過ぎれば良い訳じゃない。
タイミングと、物の言い回しと、笑顔と、ちょっとのユーモア。
そこが上手に出来れば、接客って仕事が楽しくなるよ。
と、いつも思っているんだが・・・。
違うかなぁ?
「あの人、楽しいね。また来よう」なんて言ってもらえたりすんのは
凄い褒め言葉だと思っていますが、勘違いかしら?
「ありがとうございました」と言って、
「面白かったよ、いやぁ、楽しかった。また来るね」
なんて言葉を戴いた時は、俺としては涙出そうな程
嬉しい1日でした。
ホールは、ステージだと思うのが一番だと、誰かに教わった気がする。
ある意味、コスプレ?w